甲状腺疾患

甲状腺について

甲状腺は内分泌器官で、甲状腺ホルモンを分泌する役割を果たしています。甲状腺ホルモンは、新陳代謝や成長を司るホルモンです。甲状腺にかかわる病気には、甲状腺ホルモンが多くなったり、少なくなったり、腫瘤(こぶ)ができたりする病気があります。

甲状腺の病気が女性に多い理由

女性に甲状腺の病気が多い理由については、まだ十分には分かっていません。ただバセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)は、自己免疫が関係して起こる病気であるといわれています。そして、女性に自己免疫疾患が多いことから、これらの病気が女性に多いと一般的に考えられています。

甲状腺の機能異常による症状

甲状腺の働きが低下すると、下記のような症状が現れます。

動悸・息切れ
手指が細かく震える
全身に倦怠感がある
汗の増加
よく食べているのに痩せてきた
イライラしやすく、落ち着きがなくなった
体が冷え、寒がりになった
肌が乾燥し、カサカサになった
体が重く、だるく感じるようになった
食欲がないのに太ってきた
顔や手のむくみ
便秘をしやすくなった
月経が不順になった
首にしこりがある

徐々に症状が出てくるため、甲状腺の病気だと分かりにくいことがあります。

甲状腺の主な病気

甲状腺の病気は、いずれも、「異常に疲れる」、「短期間に太るか痩せる」などが第一のサインと言えます。特に女性の方は注意が必要です。

バセドウ病

この病気は若い女性に多く、甲状腺ホルモンが高くなる病気の中で、最も代表的な疾患です。主な症状は、動悸あるいは脈が速くなる、甲状腺のはれ、目が出てくる眼球突出、手のふるえ、多汗、精神的なイライラ、不眠、生理の減少、脱毛、食べても食べてもやせる、疲れやすい、脱力感などです。

橋本病(慢性甲状腺炎)

橋本病(慢性甲状腺炎)は自己免疫病の代表的なものです。甲状腺のはれ、体のだるさ、顔や足のむくみ、食べてないのに太る、記憶力の低下、しゃべり方や動作が緩慢になる、意欲の低下、体温低下、寒さに弱い、耳なり、味がしなくなる、筋肉痛、全身のしびれなどの症状がでます。 橋本病(慢性甲状腺炎)の平均年齢は、バセドウ病の20~30代に対して50歳前後と高く、この時期がちょうど更年期とも重なるため、更年期障害と間違う方も多いようです。

結節性甲状腺腫

甲状腺の結節(しこり)を結節性甲状腺腫と言います。結節(しこり)が小さいうちは、症状は全くなく、自分で触っても分かりません。かなり大きくなってきて初めて周囲の人から指摘されることがあるかどうかという程度で、検診などで見つかることが多い病気です。
結節性甲状腺腫には良性と悪性があります。良性、悪性の評価はほとんど超音波検査(エコー)にて判断されます。甲状腺の結節(しこり)の9割は良性です。良性の場合、基本的に治療の必要はありません。

甲状腺がん

悪性の結節(しこり)である甲状腺がんの特徴は、他のがんと比べて進行が遅いということです。
たちの悪いものもありますが、早いうちに手術すれば心配はいりません。痛みなどの症状はないので、検診で発見されることがほとんどです。

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