避妊・ピル相談

避妊・ピル相談

ピルの服用・緊急避妊(緊急避妊ピル・アフターピル)などご相談ください。当クリニックでは、その効用・リスク等を十分ご説明したうえで、処方しております。

費用 : ¥ 3,000(税込)

低用量ピル

低用量ピル(OC)とは経口避妊薬のことです。服用することにより排卵を抑制し、子宮内膜の増殖も抑えます。低用量ピルには、コンドームよりも高い避妊効果があります。

ピルの効果

低用量ピルは避妊効果だけでなく、女性に多くのメリットをもたらすことが広く知られています。

ピルの副作用

服用開始後1~2ヶ月(特に最初の1~2週間)は、ムカムカ・頭痛・倦怠感などの体調不良を感じる方もいますが、飲み続けるうちにこのような症状はほとんど改善します。また、稀に内服中に少量の不正出血が起こる方もいますが、内服を続けても問題ありません。喫煙される方は血栓症の発生頻度が高くなるという報告があります。喫煙者の方はこの機会に禁煙を考える事をお勧め致します。

当クリニックで処方しているピルの種類

緊急避妊ピル(アフターピル)

緊急避妊ピル(アフターピル)

緊急避妊ピルは、避妊しなかった場合や、避妊に失敗した場合に用いる薬です。避妊に失敗した72時間以内に服用する必要があります。また、できるだけ早く服用した方が、妊娠を阻止する効果が高いことがわかっています。

費用 : ¥ 10,000(税込)
※ 当院では、レボノルゲストレルを扱っております。

プラノバール錠

プラノバール錠は、72時間以内に2錠を服用し、12時間後に更に2錠服用します。
ノルレボ錠と比べた場合、安価ですが2回服用しなければならなく、また、吐き気をはじめとした副作用が多く出てしまいます。

ノルレボ錠

ノルレボ錠は、2011年5月24日、緊急避妊薬として日本で初めて承認・発売された薬です。避妊に失敗した72時間以内に1錠1回服用します。従来のプラノバール錠に比べ、吐き気などの副作用が出にくく、体への負担が少ないのが特徴です。また、妊娠を阻止できる効果が高いことも分かっています。

性感染症(STD)相談

性感染症(STD)相談

性感染症とは「STD(sexually transmitted diseases)」と呼ばれ、性行為をして感染する病気のことをいいます。当クリニックで診療している疾患をご紹介します。

性感染症の症状と特徴

尖圭コンジローマ

男性の場合は、ペニスの亀頭、冠状溝、包皮内外板、陰嚢、女性の場合は、大小陰唇、腟前庭、会陰、腟、子宮腟部にイボができます。また男女とも、肛門内や肛門のまわり、尿道口にもイボができることもあります。イボの形ですが、「乳頭状」、「カリフラワーのような」または「ニワトリのとさかのような」などと表現されることがあります。巨大化することも、たまにあります。

痛みやかゆみといった自覚症状はありませんが、炎症をおこしていたりすると痛みやかゆみをともなう場合もあります。

しかし、治療しても完全にはウイルスを除去できないので、再発することが多く、何度も治療を受けなければいけないことが多い病気です。

ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス、HPV)に感染してから、イボが確認できるようになるまでに、3週間から8カ月(平均2.8カ月)かかります。

淋病

感染後数時間から数日で発症します。咽頭の場合は咽頭炎、性器の場合は、尿道炎(男性のみ)、子宮頚管炎(女性のみ)を起こします。男性の場合は排尿時や勃起時などに激しい痛みを伴いますが、女性の場合は自覚症状に乏しいのが特徴です。放置すると菌が奥へ進み、内臓の炎症、不妊症に発展する場合もあります。

クラミジア感染症

おりものが少し増える程度で、ほとんどが無症状のため気づかないことが多い病気です。

感染すると、尿道炎、子宮頸管炎、新生児肺炎などを引き起こします。また、トラコーマや封入体結膜炎などの眼感染症を起こします。

妊婦の場合、まれに流産の原因になることもあり、出産時の産道感染により新生児が結膜炎や肺炎を起こします。

進行すると卵管炎や骨盤内感染症を起こして、不妊の原因にもなります。

性器ヘルペス

性行為などによる接触感染が多くみられますが、母子感染といって出産や乳幼児期の親子間での感染も知られています。

性器ヘルペスの症状が現れているときに患者さまが使ったタオルや食器などから感染することもあります。

症状は、初感染と再発の場合で大きく異なります。

通常は、初感染の症状が重く、再発が軽くなります。再発を重ねるごとに軽い症状になるといわれます。

初感染後は、治療を受けていない自然経過の場合ですが、女性では2〜4週間、男性では2〜3週間、外性器に症状がみられます。

患部に、ひりひり感、むずがゆさ、灼熱感、痛みなどを感じます。赤いブツブツができ、水ぶくれになり、破れて潰瘍になります。患部に激しい痛みを感じ38度くらいの発熱を伴う場合があります。また、女性の場合は、排尿時に痛みを感じます。

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎はカビの一種である真菌類に属する、カンジダ・アルビカンスの感染によって起こる膣炎です。

カンジダは、膣内だけでなく、口、気管支、肺などにも寄生しているもので、いつでも病原性を持っているわけではありません。

健康体にも寄生していることが多いカンジダですが、いったん病原性を得ると発病して炎症を起こすのです。

発病のメカニズムについてはまだ明らかにされていませんが、カンジダ膣炎は、妊婦に多いこと、分娩後は自然になおってしまうこと、糖尿病とかビタミンB2の欠乏した人、栄養不良の人に多い点から、全身の健康状態の変化が、発病の誘因になっていると考えられています。

症状は、外陰部の激しいかゆみで、程度の差はあっても、気が狂いそうなほどのかゆみを訴えてくる場合が多いようです。

外陰部は赤くただれて、ひどくなると皮膚が乾燥してカサカサした感じになってくることもあります。

おりものは、カッテージチーズのような白くてぼろぼろした感じで、ときには、膣の中にいっぱい詰まっているほどで、膣口や、小陰唇、大陰唇にまでついていることもあります。特別な悪臭はありません。

膣の中でいえば正常人の約10%には検出されるものであると言われています。このカンジダが何らかの原因によって異常に増殖し、おりものがおかしいと自覚され、また外陰部にかゆみを自覚するようになって初めて、カンジダ膣外陰炎という疾患名がつきます。

トリコモナス膣炎

典型的な症例では、外陰部の掻痒感(かゆみ)・灼熱感と特徴的な帯下(おりもの)の増加があります。また膣炎が極端な場合には性交時痛や性交不快の訴えや、血性帯下がみられる場合もあります。また、膀胱炎などの尿路感染症を合併している場合もあり、排尿時痛なども時には見られます。

主な感染経路は性行為ですが、性行為以外の感染経路として風呂場や手指などによるものも考えられます。少数ですが性行為の無い幼児・小児の膣トリコモナス症も認められ、この場合には母親がトリコモナス膣炎のことが多いようです。また60才以上の高齢者にもときには認められます。

外陰膣炎(非特異性膣炎)

外陰膣炎とは外陰部から細菌が入って炎症をおこすものです。女児では珍しくありません。

小児の膣部は成人に比べ、自浄作用が働かず、一般細菌により炎症が発症しやすい状態にあります。

膣入口部から前庭部にかけて赤くなり、またかゆみのためかきむしって、さらに二次的に細菌感染をおこすことがあります。

小児期の膣炎はカンジダはあまりなく、ほとんどは普段この部分の近くにいる細菌が感染するものです。カンジダ以外のものを非特異性膣炎といいます。

特別な病原菌ではなくて、大腸菌とかブドウ球菌、連鎖球菌などによって起こる膣炎です。膣の自浄作用が低下することによって、これらの菌が繁殖してくるのです。

症状は、黄色くて膿のようなおりものが多くなって、いやなにおいがします。おりものが多くなってくると、外陰部もその刺激によって、赤く炎症を起こしてきます。治療は、膣の洗浄と、抗生物質の膣錠を使えばなおります。

毛じらみ症

毛じらみ症(けじらみしょう)は毛じらみ(毛虱)という吸血昆虫による性行為感染症です。成虫の大きさは1mm~2mmで肉眼的には、陰毛の毛根にしがみついている時は「シミ」に、陰毛を移動中には「フケ」にしか見えないため、発見には苦労します。成虫は陰毛の毛根にフック状の鈎爪で身体を固定して皮膚から吸血します。卵は陰毛に粘着しています。

潜伏期間は1ヶ月から2ヶ月とされています。
まれにプールやベットなどでも感染例があります。

陰部や陰毛などが非常にかゆい、毛穴が灰色の斑点状に見える場合があります。

陰毛部の非常な痒みです。その痒さは、男女を問わず人前で陰部をかきむしるほどと云われています。また、吸血した皮膚より出血して下着に血痕が点々と付着するので、血尿を訴えて罹患者が来院することがあります。

梅毒

感染後約3週間で発症します。治療しない限り体内に残り、最終的には死に至ります。ただし、現代では抗生物質が発達していますので、死亡にまで至るケースは稀です。

エイズ(HIV感染症)

感染後、多くは無症状です。

数ヶ月〜十数年の潜伏期間を経て、やがて免疫力の低下とともに、発熱、下痢、強い疲労感が起こります。

さらに進むと種々の感染症や悪性腫瘍を多発します。

ひと昔前は「死の病」であったエイズですが、現在では、さまざまな治療薬が開発されています。薬を飲み続けるなど適切な治療を続ければ、症状をコントロールしながら普通の生活を送ることもできます。ただし、完治することのない慢性疾患であり、発症後の治療は、発症する前よりもずっと難しくなります。ですから、より高い治療効果を得るためにも、早期に感染を発見し、早期治療をしていくことが大変重要です。